「もう心療内科に行かなければいけない。」
このタイミングって、わかりますか?
自分の心と身体が手遅れになってしまうより前に、自分で休むと決めたいですよね。

でも、そのタイミングの判断って難しい…
そう、タイミングって、一番難しいと思うのです。
だからこそ言いたいのは、
「そのタイミングがいつなのかは、重要ではない」
ということです。
だって、休めない人はそのタイミングがわかっていたとしても、休まないから。
まだ大丈夫、まだ頑張れる、その考え方でいつの間にか手遅れになっていたりします。
病気のことは専門家ではないので詳しく書けないですし、
こういう症状が出たら休みましょう、などとこの記事で書くつもりはありません。
ただひとつ、
会社において、あなたの代わりはいくらでもいる。
あなたがいなくても会社は回る。
ということを頭の片隅に置いておいてください。
わたしは、新卒で入社したときに「自分にしかできない仕事ができるようになりたいです」と言っていました。
9年間、徐々にステップアップをして、ついにはこれまでの部署と兼任する形で新しい役職を設けられ、直属の上司が役員という環境で働くことになりました。
そこから、心も身体もついていかなくなりました。
詳細は書けませんが、仕事が増え、責任も増え、好きな仕事ではなくなったとしても、「できないと思われたくない」「自分にしかできない仕事がしたい」という、妙なプライドだけで続けていたようなものでした。
ですが、どうでしょう。
蓋を開けてみると、わたしが辞めてもその後も会社は回っています。
まあ、当たり前と言っちゃ当たり前です。
もちろん、わたしがいなくなってしまったことでたくさんの方に迷惑をかけてしまったのではと、とても申し訳なく思っています。
ですが、会社は回っているのです。
自己犠牲はただの自己満足でした。
「自分にしかできない仕事」というのは、ただの思い上がりでした。
わたしにしかできない仕事もあったと思います。業績にも貢献していたと数字でも判断できましたし、わたしがいなければ出ていない利益はあったと思います。
でも、それはそのときわたしがいなければ誰かがやったかもしれないし、その利益が出ていなくても会社は潰れていないでしょう。
わたしがいなくても、会社は回るのです。
自分にしかできない仕事、というのは他者からの評価だったのかもしれません。
「あなたしかいない」「お前にしかできない」そう言われることで、そう思い込んでいただけなのかも。

感謝すべきことだけどね
休めない人は休めない思考を持っています。
休む以前に、仕事を断れなかったり、理不尽に耐えてしまっている人が多いでしょう。
「わたしにはできません」「わたしはもう我慢できません」と、きっぱり伝えてしまうのも、自分を守るための勇気です。その行動で状況を変えられるかどうかはわかりませんが、何かのきっかけになるかもしれません。
会社員に限る考え方ではありますが、
「わたしがいなくてもこの会社は大丈夫」という、ややドライで離れた視点を持ってみるのはどうですか?その視点を持った上で、今の状況を続けたいのか考え直してみるのをおすすめします。
あなたの人生には、あなたの代わりはいません。
あの頃のわたし自身にも伝えたいのですが、会社と人生、どちらを大切にしたいか、立ち止まって考えてみるのはどうですか?

自分の心の声を聞いてみよう
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